滋賀ペット治療院、山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。
鍼灸治療をしていて思うのは、体が本来持っている力を引き出すことの重要性です。
体の中には「気」というエネルギーが流れていて、それが滞ることで病気になるというのが東洋医学の考え方です。
そんなことを偉そうに言っている私ですが、自分自身あまり体力のある方ではありません。
おそらく、脾胃があまり丈夫ではないことが原因だと思います。
また、冷え性で寒さに弱く、夏でも冷房を使うと寒くてがまんができないほどです。
そこで、とあるテレビの情報番組で見た「しょうが湯」を試してみました。
作り方はとても簡単で、ただしょうがをすりおろして、お茶か白湯に入れて飲むだけ。
ところが、これが以外と効果があったので自分でも驚いています。
それもそのはず、「しょうが」は漢方薬ではよく用いられる、立派な生薬なんですね。
「生姜(しょうきょう)=生のショウガを乾燥したもの」と「乾姜(かんきょう)=ショウガを蒸して乾燥したもの」があります。
手元にある漢方薬の生薬に関するテキストによりますと、
中焦を中心に温め、脈を通じ、湿邪を除き、痰を解消する。
消化吸収障害、腹痛、嘔吐・下痢、便秘など脾虚の症状に用いる。
また、冷えによる吐血や下血などの出血にも用いる。
と、あります。
つまり、胃腸を温めて食欲を増進させたり、陽気を補うことで肺を温め、痰を解消したりします。
生のショウガも同様の効果が期待できますが、加熱することによって「ジンゲロール」という有効成分が「ショウガオール」という成分に変わり、温め効果が高まるようです。
「ジンゲロール」は殺菌効果があり、お寿司の付け合わせに用いられたりしますね!
また、ジンゲロールには止血作用もあるため、月経痛や月経過多などにも用いられます。
この超お手軽なショウガ湯なんですが、私にはどうもよく効くらしく、これを飲み始めてから多少疲れても以前のように体が重だるかったりぐったりして起きられないということがなくなりました。
以前はちょっと疲れると胃のあたりが重くなり、気持ちが悪くなったり胃が痛くなったりしたのですが、そういう症状も最近はほとんどありません。
こんなふうに、身近な食材で自分に合うサプリを見つけるのも東洋医学的で楽しいですね。
体が冷えがちな方、胃腸が丈夫ではない方は試してみる価値はあるかも・・・!
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まずは「気持ちよく」してあげることから始めます!