滋賀ペット治療院の山路です。
往診でペットの鍼灸治療をしています。
このところ、5月になっても肌寒い日が続いていたと思ったら、突然夏日になったりと気温の寒暖差が激しいですね。
人間も体がついて行かなくて体調を崩しがちですが、ペットもそうではないでしょうか。
季節の変わり目などに気温の較差や気圧の変動などで体調を崩すとき、よく「自律神経が乱れるから」と言われます。
よく耳にする単語ですが、自律神経って何なのでしょうか。
手元の清書によると、
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。
内臓器官はこの二つの神経に支配されています。
この二つの神経は同じ効果器に対して逆の作用を持っており、片方が亢進すると片方は抑制されます。
内臓器官はこの二つの神経に支配されています。
この二つの神経は同じ効果器に対して逆の作用を持っており、片方が亢進すると片方は抑制されます。
と、あります。
これだけでは、よくわかりませんね。
体を動かすとき、自分の意思で筋肉を動かすことができますね。
これに反して、内臓の動きは自分の意思では動かすことができません。
外部の環境からや体内の様々な動きなどの信号を受け取り、自律神経が自動的に内臓の各器官を調整しているからです。
ごくごく簡単な説明になりますが、
交感神経は心身を興奮状態に置きます。
目がよく見えるようになったり、心拍数が高まったり、筋肉が緊張して素早く動けるように備えます。
一方で、消化管などは動きを抑えられます。
目がよく見えるようになったり、心拍数が高まったり、筋肉が緊張して素早く動けるように備えます。
一方で、消化管などは動きを抑えられます。
副交感神経はその逆で心身をリラックスさせます。
血圧を下げ、消化管の動きが活発になり、体をリラックスさせるホルモンが分泌されます。
血圧を下げ、消化管の動きが活発になり、体をリラックスさせるホルモンが分泌されます。
自律神経の乱れとは、この調整機能がうまく働かなくなった状態をさすわけですね。
そして、自律神経の乱れから来る様々な体の不調を解消するために、「自律神経を整えましょう」ということになります。
ものすご〜く簡単に言うと、心身をリラックスさせ、ゆっくり休ませることが自律神経を整える一番の近道です。
人間なら、
- ゆっくりお風呂に入って温まり、
- おいしい飲み物を飲み、
- 好きな音楽を聴き、
- 体を軽く動かして汗をかき・・・
こんな方法で自分でリラックスできますね。
ペットにも同じようにリラックスする時間を作ってあげましょう!
- 体を温めてあげたり(お灸はとても効果があります!)、
- ゆっくりと撫でてあげたり(マッサージやローラー鍼がいいですね)、
- 優しく声をかけてあげたり(飼い主さんの声が何よりも嬉しい)、
- いつもよりちょっと遠くまでお散歩に行ったり(運動と気分転換を兼ねて!)
飼い主さんの一工夫したケアが、ペットと飼い主さん両方にとてもよく効くリフレッシュになります。
自律神経の乱れによる体の不調は、精神状態をとても反映します。
その話についてはまた次の機会に・・・
これから、また雨の多い季節を迎えますが、楽しくリフレッシュしたいですね!
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