シニア犬の介護(2)〜シニア犬の健康に役に立ったもの

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滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療をしています。

昨日に引き続き、18歳で亡くなった柴犬の飼い主さんから、シニア犬・・・特に認知症を患ったワンちゃんとの暮らしで役に立ったものをご紹介いただきました。

同じようなワンちゃんと暮らしている方の参考になれば幸いです。

 

認知症の症状が進んでくると、いろいろと大変でした。
起きている時は徘徊するので、危険なところにいけないようにサークルやビニールプールなどに入れ、ぐるぐる動き回れるようにしました。
困ったのは、夜に興奮して寝られなかったことです。夜鳴きもひどく、こちらも寝られなくてまいりました。
そんなときに実行したのは、次のようなことです。

  • 外に連れ出す (ほぼ100%鳴き止みました)
  • 歩行器に乗せる。(鳴き止むのと、グルグル歩いて疲れて寝てくれるので助かりました)
  • ご飯を食べさせる。(効果がないこともあります)
  • 漢方薬、サプリメント(一時的ではありましたが、効果はありました)

 

その他に試したもの、効果のあったものとしてご紹介いただいたのは、

棒灸、ローラー鍼、漢方薬

夕食前に棒灸をすると、食欲が出ました。
また、おしっこの量が増えたので、気の巡りがよくなったんだと思います。
漢方薬も、いろいろな症状に合わせて処方していただいたため、助かりました。

 

鍼灸治療の往診にに伺った際に、ローラー鍼や棒灸を使うケアをご紹介したのですが、毎日のケアに役に立てていただいたのがとても嬉しいです!

その他にもお灸には血行がよくなるため冷えを解消し、夜にぐっすり寝られるようになるという効果もありますよ!

柴犬にお灸

お灸も大好きでしたね・・・

歩行器

歩行器には本当にお世話になりました。体を起こした姿勢になれるからか、乗せることですぐに鳴きやんでくれました。
ぐるぐると歩くことで足腰が鍛えられ、リードでの散歩を復活できました。
認知症のワンちゃんだけでなく、寝たきり防止のためにも効果があると思います。

 

昨日ご紹介した歩行器。
足腰が弱ってきたワンちゃんに、車椅子や歩行器を早めに使うのはリハビリにはとても効果があります。
「うちはまだ歩けるから必要ない」ではなく、足腰の鍛錬のためにも使えますよ!

 

ドッグフードやサプリメント

ドッグフードは、「ランフリー」という無添加手作りのフードを利用しました。
病歴に合わせて相談が可能で、これを食べさせ始めてから吐かなくなりました。
シニアになると好き嫌いが出てきて、昨日食べたのに今日は食べないということもよくあるのですが、ランフリーはふりかけなどの商品が豊富で、飽きたらトッピングを変えることで食べてくれました。

 

シニア犬の食べムラ問題、悩みますね。
どんなフードが合うのかは個々に違いますし、好みもそれぞれです。
自分のワンちゃんが喜んで食べてくれるものを見つけるのは大変ですが、楽しみでもありますね!

サプリメントはアンチノール(カプセル)とスーパーわんにゃん(液体酵素)を飲ませていました。
アンチノールは被毛がふわふわになり、関節にも効果があるのか、しばらくは小走りができるようになりました。
我が家の愛犬はこの味が好きだったようで、ドッグフードに飽きたときにトッピングして食べさせました。スーパーワンにゃんは、甘みが強いので水に混ぜると飲水量が増え、食欲も出ました。
これのおかげか、便が規則正しく、きれいに出ました。
また、カロリーが高いので、どうしてもフードを食べないときは、しばらくなら代用にもなりました。

サプリメントもたくさん種類があって迷いますね。
でも、アンチノールは確かに効果があります。
最近では、認知症の子に「アクティベート」というサプリメントと併用することで夜鳴きなどの改善が見られるようです。

当院でもアンチノールを取り扱っております。興味のある方はご相談くださいね!

シニア犬に限らず、慢性の病気をもったペットと暮らす方は、日々いろんな工夫をされていることと思います。

当たり前のことですが、「これが100%正解」というものはありません。
個々に症状が違いますし、性格も体格も、もちろん好みも違いますから、よその子に効いたものがうちの子にも必ずいいとは限りません。

ひとつだけ言えるのは、飼い主さんの手で優しくケアをされるのはどんな状態のペットにも必ず効くということです。

いろんな辛い症状と闘うペットもおられると思います。
飼い主さんもペットも、少しでも穏やかに気持ちよく過ごせますようにと願います。

 

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