滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。
鍼灸って、実際どれぐらい効果があるの?・・・
こんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
下半身が麻痺して歩けなかった犬が、鍼治療で歩けるようになったり、食欲がなくなりぐったりしていた猫が自力で餌が食べられるようになったり。
そんな治療効果の実例はたくさんあるのですが、どうして効いたのか説明ができないために「なんとなくいいとは聞いてるけど、自分のペットにそれをするのは・・・」とためらっておられる方も多いのでは?
鍼灸治療の基本は、「滞っている体の気をうまく流れるようにする」ことです。体が極度に疲れたり、冷えたり、または熱くなったりすると気の流れが悪くなります。滞った場所が凝ったり、腫れたり、熱を持ったりします。すると、別な場所には気が流れなくなり、しぼんだり、冷えたり、動きが鈍くなったりします。この「バランスの崩れ」がすべての体調不良の元凶です。
鍼によるツボ刺激は、マンホールを開けて破裂した水道管や詰まった下水管を修理するようなものです。刺激を与えて気の流れを回復し、体が本来持っている力を回復させます。
また、お灸は温めることによって気の流れを回復します。凍った水道管にお湯をかけて水が流れるようにするイメージです。
鍼灸による施術は「治療」にももちろん効果がありますが、「予防」にこそその力を発揮します。水道管が破裂してから工事するより、日頃から破裂しないようにメンテをした方がいいですよね。
写真は、てい鍼という刺さない鍼で我が家のバーちゃん猫の前脚のツボを刺激しているところです。手足にはたくさんの重要なツボがあり、人間には刺しやすく非常に効果が出やすいのですが、ペットは脚に鍼を刺すのを嫌がりますので、このように優しい刺激を与えます。
毎日ペットの様子を見ている飼い主さんだからこその気づき、飼い主さんだからできるケアがあります。
あなたのペットにも「鍼でスッキリ、お灸でほっこり」を体験させてあげましょう!