保護猫さんを新しく迎えたところ、精神的なストレスからか体調を崩したりマーキングをするようになったとご相談をいただき、往診に伺いました。
上の写真は先住のお姉さん猫。先日までちょっとお腹の調子が悪かったそうなのですが、今はよくなっているとのこと。
頼もしいお姉さんなのですが、やはり気を遣うのか少し肩にこわばりを感じました。ローラー鍼やお灸はとても気に入ってくれたようです。
こちらは新しく家族になった男の子。年齢は一番お兄ちゃんなのですが、この家では先住のお姉さんたちとまだあまり仲良くなれないようです。
マーキングの癖が出てきたのはストレスもあるのでしょうが、尿石症になったのもその一因かもしれません。
全身を触ってみると、背中から腰にかけてやや熱感がありました。
鍼を刺すのは難しいので、ローラー鍼によりリラックスを覚えてもらい、てい鍼でツボの刺激を行いました。
猫を多頭飼育する場合、相性の問題などで最初はいろいろトラブルになることもあります。特に保護猫さんの場合、今までの環境がわからないことで飼い主さんも戸惑うこともありますね。
でも、どんな猫さんでも家に迎えた家族に対して飼い主さんが取るべき態度は一つです。「穏やかに接し、安心を与えること。」
猫さん、トイレは気に入っているでしょうか? フードはちゃんと食べてる?
健康チェックはオッケーでしょうか。好きなこと・嫌いなことは何?
ゆっくり時間をかけて環境を整え、我が家が安心できるところで、「ずっとここで一緒にいようね。」を伝えてあげたいですね。
ローラー鍼などはこわばった猫さんの体をほぐし、リラックスに導くお手伝いができます。
他にも猫さんを勇気づけ、自信をつけてあげるために飼い主さんができることはたくさんあります。
こちらの飼い主さんはとても優しく猫さんたちそれぞれに接してくださっています。飼い主さん自身も新しく猫さんを迎えて「これでいいのかな」と自信をなくすこともあると思います。
でも、絶対に大丈夫! 焦らず、ゆっくり、時間をかけて。
飼い主さんの手に勝るケアはないですから。