滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。
日増しに春らしい気持ちのよい日が続くようになってきました。
ワンちゃんとのお散歩が楽しい季節になってきましたね!
春はだんだん陽の気が強くなる季節です。
冬の間、じっと閉じこもって気の発散を抑えてきたところですが、これからは積極的に外に出て陽の気を取り入れたい季節。
それには、ワンちゃんとのお散歩がぴったりですね!
散歩は、犬の健康にはもちろん飼い主さんにとってもいいことがたくさんあります。
まず、定期的に運動すること。歩くことは筋肉の衰えを防ぎます。
年を取ったワンちゃん、足腰の悪いワンちゃんでも、ゆっくり無理をしないように歩かせてあげることは足腰のトレーニングのために必要です。
次に、五感を刺激すること。気温の差を肌で感じることは適度な皮膚刺激となります。
空気や風のにおいの違い、日の光や水の音などのちょっとした変化を感じることで季節を楽しみます。
道端の花や木、鳥や虫など、季節の移り変わりで少しずつ変わる表情を、視覚・聴覚・嗅覚をフルに活用して感じることが「退屈」や「マンネリ」という脳の大敵を打ち払います。
特に犬の場合は、嗅覚を刺激することが脳の活性化やストレスの解消に欠かせません。
散歩のときにはできるだけ地面などのにおいを嗅がせてあげることで、ワンちゃん自身に散歩を楽しんでもらいましょう。
我が家は田舎なので、家の近所を歩くだけで自然を満喫できますが、都市部に住んでいるとなかなかそうもいかないかもしれません。ワンちゃんとちょっと遠くへお出かけも楽しいですね!
さて、ここで東洋医学的に「春」を考えます。
春は五行では「木」。万物が芽生え、生長する季節。上昇と発散を表します。
そして、五臓では「肝」。「血を蔵する」器官で、全身に血を巡らせます。「将軍の臓器」と呼ばれており、気力の源です。「木」の性質上自由でのびのびすることを好み、ストレスを非常に嫌います。
春になると何となくイライラすることが増えませんか?
「肝」は「怒」という感情と関係の深い臓器で、肝の気のバランスが崩れると頭に血が上ったりイライラした状態になってしまうんですね。
いわゆる気の滞った状態、「気滞」になりやすい臓器です。特に春は「肝」が盛んになる季節なので、要注意!
春には「肝」をいたわることが大切です。
まずは早起きして外に出て適度に汗をかくこと、そしてゆっくり睡眠を取り、ストレスをためないことから始めましょう。
寝る前にローラー鍼コロコロで筋肉を休め、神経を静めるのもいいですね!