滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療を行っています。
令和元年5月26日(日曜日)、新生スタートしたTOMONI向上委員会主催で初めての講演会がJR南草津駅前にある草津市民交流プラザで開催されました。
TOMONI向上委員会は、昨年まで「ハッピースマイル12実行委員会」という名称でペット防災に関する講演会やマルシェなどを開催し、ペットを飼っているに人もいない人にもペットの終生飼養について知っていただこうという活動を行っています。
私もこちらの委員会の委員としてお手伝いさせていただいています。
今回は、動物行動学の専門家である入交先生をお呼びし、「うちの子が幸せならそれでいい!」というタイトルで犬猫の様々な行動、ときには人間から見ると「問題行動」と捉えられてしまう行動について、犬猫目線で考えることについてお話しを頂きました。
このタイトルは、先生の著書である「猫が幸せならばそれでいい」からつけさせていただきました。
犬も猫も、人と一緒に暮らすようになってから長い歴史を持っています。
特に、犬は1万年以上も長く人と苦楽をともにしてきました。
それなのに、人は犬のことをちゃんと理解していないのではないでしょうか。
犬はちゃんと犬語で話しかけてくれているのに、人はそれを理解しようとせず、こちらの要求だけを押しつけているのではないでしょうか。
それは猫についても同じです。
テレビや書籍などで「犬が人の言うことを聞かないのは犬が人の上に立っているから」
「猫は単独で行動し、気まぐれで人の言うことは聞かないのが当たり前」
こんな常識がまかり通っていますが、実はそれらの「常識」には科学的根拠は全くなく、むしろ人と犬猫の絆を妨げる情報になってしまっているのです。
私はずっと以前から、「人とペットが暮らすことは異文化交流である」と思っています。
そして、異文化交流をスムーズにするためには、お互いの言語や習慣を理解し、相手の気持ちを思いやることが何よりも大切です。
犬猫のしつけ、問題行動への対処、世の中にはたくさんの情報があふれていますが、まずはここに立ち返ってみること。
それを改めて気づかせていただいた講演会でした。
我が家の犬、散歩中にあちこちのにおいを嗅ぎます。
これだって、犬にとっては大切なコミュニケーション法であり、ストレスの解消にもなっています。
皆さんも、家のわんにゃんが何を話しているのか、一度見てみてくださいね。
言葉は話せないけど、とてもたくさんのことをおしゃべりしているのがわかりますよ!
入交先生の著書はこちらです。
とても面白いので、ぜひ一度読んでみてくださいね!
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